リプレースメントとイノベーション

「問題ではなく、機会に焦点を合わせることが必要である。もちろん問題を放っておくわけにはいかない。隠しておけというわけではない。しかし問題の処理では、いかにそれが重大なものであろうとも、成果がもたらされるわけではない。損害を防ぐだけである。成果は機会から生まれる。」
「〜 経営者の条件より 〜」

 

株式会社タイガ様にてセミナーの講師を努めさせていただきました。
ドラッカー先生の「顧客価値創造戦略」と「成果は機会から生まれる」についてお話しさせていただきました。。

ドラッカー先生は機会を活かす対応方法が2つあると言っています。

それは「リプレースメント」と「イノベーション」です。
私はこの「リプレースメント」の考え方がとても好きで、自分の会社にもこの考え方を取り入れています。

「リプレースメント」とは、既存製品やサービスの工程をばらしずらし、それを自社の他製品や他社の技術、新しい技術などと組み合わせ、また、場所を変え、まったく新しい経済価値を生む製品に再定義する考え方のことです。

そのために、変えるべきは企業自身が製品をどのように見、提供し、利用するかだとドラッカー先生は言っています。

自社の戦略を決定する上でも「リプレースメント」と「イノベーション」をどちらを選択するかが重要なポイントになります。

しかし、「リプレースメント」と「イノベーション」では、それを実行するための、資源、人材、組織、仕事、人の考え方はまったく異なってきます。

僕は、自社の強みをそのまま活かせる「リプレースメント」は、比較的実行しやすいのかなと思っていますので、お客様からご相談があった時、お客様の事業に対して機会を発見することができたら、まず「リプレースメント」を考えるようにしています。

 

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経済的な課題と知識労働者の時代

「経済的な課題というものは、望むらくは本書(創造する経営者)が明らかにしてきたように、目的意識と責任感をもって、そして知識と先見性をもって果たすならば興奮させられる刺激あるものである。それは、知的な挑戦、達成の満足、そして混沌に秩序をもたらすことによって得られる独特の喜びを与えてくれるものである。」
(〜 創造する経営者より 〜)

先週、うちの会社のスタッフ全員で学んできた「創造する経営者」の勉強を終了いたしました。

これでドラッカー先生の古典3部作「現代の経営」「経営者の条件」「創造する経営者」のうち、2冊を読了したことになります。

「創造する経営者」は、ドラッカー先生が当初つけようとしたタイトルが「事業戦略」であったことからもうかがえるように、世界で最初の「事業戦略とは何か」について書かれた本で、企業で働く人や、企業と関わりをもつ人が戦略を考える上での必読書と言われています。

引用の文章はその締めくくりの最後のページに書かれており、ドラッカー先生が考える事業戦略の定義ともとれる文章です。

ドラッカー先生はさまざまな本で「社会的な貢献」を考えずに事業も戦略もないことを教えてくれていますが、引用文の冒頭に出てくる「経済的な課題」の意味を「知識労働者の時代」に置き換えると、この文章が「社会的貢献を実現する事業戦略は正しい意思決定を行う知識労働者がもたらす」ということを表現した文章だということに気付きます。

社会的な貢献とは「人・社会に何らかの影響を与え変化を生み出すもの」とも言っていますから、社会的な貢献はまさに戦略に直結するということなのですね。

この文章に書かれているように目的意識と責任感をもって「興奮させられる刺激」「独特の喜び」をもっともっと感じられるようにしていきたいと思います。

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人口構造の変化

「人口、年齢、雇用、教育、所得など人口構造にかかわる変化ほど明白なものはない。見誤りようがない。予測が容易である。リードタイムまで明らかである」
「〜 イノベーションと企業家精神より 〜」

先日発表された国勢調査で高山市の人口が9万人を割ったという速報がありました。この10年で7,026人も減ったとのことです。

死亡数が出生数を上回る「自然減」、若者の市外転出による「社会減」の傾向が著しいと分析されています。

ドラッカー先生は、「人口構造の変化は、明白な、すでに起こった未来であり、イノベーションの機会である」とも言っています。

また、人口構造の変化による3つの変化として、

・第一に空気の変化
・第二に労働力の変化
・第三に市場の変化

を上げています。
そして、社会、経済、政治、教育のリーダーが人口構造変化のリードタイムを見誤ることなく充分に変化に備えることが大切であると教えてくれています。

高山の場合、「外国人観光客の増加」という人口構造の変化?が加えられるのでしょうね…(今年度は40万人超えとの予想:人口の4倍!)

自分の会社も事業も例外ではなく、この10年先を見誤ることなく、人口構造による社会の変化に貢献できる戦略を考えなければいけませんね。

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コップに「半分入っている」と「半分空である」

『コップに「半分入っている」と「半分空である」は、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が「半分入っている」から「半分空である」に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる。』
( 〜 イノベーションと企業家精神より ~ )

この文章は、イノベーションの7つの機会の6つ目「認識の変化」に出てくる、有名なドラッカー先生の言葉です。

コップに入っている水が「半分入っている」と判断するか「半分空である」と判断するかを決定するものは、「時代の変化」「変化の兆し」また「商品・サービスの陳腐化」また、「予期せぬ失敗」がもたらしてくれると教えてくれています。

商品・サービスの実体は何も変わらなくても、ちょっとした認識の変化で、価値が変化しイノベーションが起こる機会になる…

そのためには、毎日毎日の見直しと外に出て変化を感じることがとても大切になりますね。

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自らの果たすべき貢献は何かという問い

「自らの果たすべき貢献を考えることが、知識から行動への起点となる。問題は、何に貢献したいかではない。何に貢献せよと言われたかでもない。何に貢献すべきかである」
「〜 明日を支配するものより 〜」

 

これは、組織マネジメントではなく自らをマネジメントすることについて書かれた文章です。

ドラッカー先生は、 「自らの果たすべき貢献は何かという問いに答えを出すためには、三つのことを考える必要がある。第一に、状況が求めるものである。第二に、価値ありとするものである。第三に、あげるべき成果である」と教えてくれています。

すなわち貢献とは、自分の好きなことやりたいこと、人に言われたことをすることではなく、外部環境をみて、明日の社会、地域、経済、教育等に影響のある変化をみつけ、それを知覚し、自分の強みを活かすことによって、自ら変化・価値を生み出すことなのだと思います。

それが、「明日を支配するもの」という意味なのだと思います。

自分の果たすべき貢献は何か。

とても深淵なテーマです。
自分が経営者でいる限り、このテーマの追求は続くのでしょうね。

▼明日を支配するもの

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成果を上げるための8つの習慣

「経営者が成果をあげるには、近頃の意味でのリーダーである必要はない。これまで会ったCEOのほとんどが、いわゆるリーダータイプではない人だった。彼らが成果をあげたのは、8つのことを習慣化していたからだった」

(〜 経営者の条件・序章より 〜)

 

【成果を上げるための8つの習慣】
1.なされるべき事を考える
2.組織の事を考える
3.アクションプランを作る
4.意思決定を行う
5.コミュニケーションを行う
6.機会に焦点を合わせる
7.会議の生産性をあげる
8.「私は」ではなくて、「われわれは」を考える

上記の文章は、ドラッカー先生が94歳の時に「ハーバード・ビジネス・レビュー」で経営者へ贈る最後の助言として寄稿された文章です。
極めて重要な文章だということを感じます。
また、僕が初めて読んだドラッカー先生の文章でもあります。

成果を上げるリーダーになるためには特別な資質は必要なく、誰でも、習慣化によって身につけることができる、という助言は厳しくかつ思いやりのある言葉でとても勇気づけられます。

「成果を上げる8つことの習慣化」の意味をよく考え読んでみると、畑喜美夫先生が提唱するボトムアップ理論の

「自ら、観て、感じて、考えて、行動する」

に通じることがわかります。
特に8の、「私は」ではなくて、「われわれは」を考える。は、成果と貢献に向かって一丸となるチームビルディングのことであり、とても共感します。

会社はチーム。そして「われわれ」
良き会社にしていきたいです。

▼経営者の条件

▼子どもが自ら考えて行動する力を引き出す 魔法のサッカーコーチング ボトムアップ理論で自立心を養う

マーケティングとイノベーション

「企業の基本的な機能は二つ、マーケティングとイノベーションである」(~ マネジメントより ~)

あまりにも有名なドラッカー先生の言葉ですね。

ドラッカー先生が言うところのマーケティングとイノベーションの意味を勉強すると、世間一般で使われている意味とかけ離れていることがわかります。

マーケティングとは一般的に「市場を調査し、ターゲットを絞り込み、その顧客層に対して商品を訴求・宣伝・販売する」というように外に仕向けるものとして使われていますが、ドラッカー先生は、自らの理念・強み・事業の発信に対して、応答されてくる外部環境からの声、また自ら気付いていない変化を察知することだと言っています。この応答を無視したら成果も貢献もないということです。

イノベーションも「革新的な発明、技術、商品開発」という意味で使われていますが、ドラッカー先生の言うイノベーションとは、マーケティングから応答された外部環境の声と変化を、経営・組織・人にフィードバックし自らの事業や商品・サービスを変革していく、つまり、昨日とは違う、新しい自分(会社)をつくり変えていくことがイノベーションだと言っています。それが結果的に社会のイノベーションにフィードバックされるのだと。

ひとりひとりが、また、会社がドラッカー先生の言う「マーケティング+イノベーション」を毎日毎日積み上げていき、顧客と応答し合うこと、つまり会社(個人)と顧客(社会)のコミュニケーションをし続け変化を起こすこと、これが本当のイノベーションなのだと教えてくれています。

「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」(断絶の時代)という、これまた有名な言葉がありますが、ドラッカー先生の教えを理解していない人が突然この言葉に出会うととても違和感を感じて「何言ってるの!」と思う方がとても多いです。

これは、説明してもほとんど理解していただけないので、ドラッカー先生を学んで実践して、気付いてもらうしかないですね。(笑)

▼マネジメント

▼断絶の時代

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イノベーションは才能ではなく方法論である

「本人が自覚しているか否かにかかわらず。あらゆる仕事が原理にもとづく。企業家精神も原理にもとづく。企業家精神の原理とは、変化を当然のこととすることである」
「〜 イノベーションと企業家精神より 〜」

ドラッカー先生は、イノベーションは、変化をもたらそうとすることによって成功するのではなく、変化を利用することによって成功することであると言っています。

「変化を利用する」という言葉は、「イノベーションと企業家精神」に述べられているだけではなく、さまざまな書籍に出てきます。

例えば、「明日を支配するもの」や「すでに起こった未来」「創造する経営者」などによく出てきます。

この一文の素晴らしいところは、イノベーションができる人できない人がいるのではなく、また、それは才能によることではなく、誰にでも習慣化によってできると言っているところ。

これはドラッカー先生の教え全体に言えることなのですが、何にでも原理原則があり、それを誰でも学び実践できるように体系化したのがマネジメントなんです。

ここにドラッカー先生の教えの意義があるんですね。

とても勇気づけられます。

さて、2015年12月にドラッカー先生関連の書籍が2つ出版されました。

「イノベーションと企業家精神・エッセンシャル版」

「もしイノ」

です。

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楽しみです。

▼イノベーションと企業家精神・エッセンシャル版

▼もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

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